学内聴覚障害学生有志団体 

 

 
 

学内聴覚障害学生有志団体の要求運動の流れ

◆要求運動をして実現したもの◆

1989年 英語の聴覚障害学生クラスを設置
1990年 個別授業で、聴覚障害学生に詳細レジュメを配布してもらうように要求
1992年 生協で送信専用のFAXサービスを開始
1993年 ループアンテナを使用するためのFM補聴器4本セット購入
1994年 生協でカーボン紙、Dr.GRIPボールペンを販売
1995年 後期から基礎演習・専門演習のオリエンテーションに学外から手話通訳の派遣を開始
1996年 大学主催のオリエンテーションに学外から手話通訳の派遣を開始 公衆FAXの設置 図書館にパトライトランプの設置
1997年 緊急連絡用のポケットベルの貸与開始
1998年 障害学生支援センターの設立
1999年 社会福祉国家試験対策セミナーに学内からノートテイクがつけられる
2000年 コミュニティセンター内の休憩室にパトライトランプが設置
これから ノートテイクのマナーブック作成

 

◆聴覚障害学生有志団体のとりくみ◆

聴覚障害学生有志団体

 

聴覚障害学生有志団体がもつ3つの機能(理念)
@情報保障確立を目指す団体としての機能
 聴覚に障害をもっているため、内容が分からないので講義を受ける事ができない。教授の言っていることがわからない。または、十分に理解できないなどの問題がある。講義、学生主催の企画、学内送、大学の諸機関が主催する講習会、企画などへはきちんとした情報保障の整備が必要であろう。98年度から、障害学生支援センターが設立されたが、まだ講義以外の情報保障の面で問題が残されている。
A聴覚障害学生の悩みを話し合う場(セルフヘルプグループ)の機能
 私たち障害学生は、大学生活・日常生活を送るうえで、聴覚障害学生として様々な困難に出会う機会がある。大学進学を契機とし、自分の障害についてきちんと認識し、自分に「できる事」「できない事」を明確にする必要がある。また、何らかの対策を講じれば、今までできなかったこと、あきらめていた事ができるようになる事もある。
 そこで、障害の程度(重・軽)に関係なく、「聞こえない事」から起こる問題を共に考え、一緒に解決していく場を、聴覚障害学生有志団体に求めなければならない。将来、聴覚障害者として生きていく上で、様々なことを知り、考えていく通過点としての機能が求められる。また、これから聴覚障害者としてどうあるべきか、について自己主体性(アイデンティティー)を模索する場としての機能をもつ。
B聴覚障害者問題研究・情報収集・調査・そして実践の場としての機能
 @・Aの理念を実現化するために情報収集・調査・研究が必要であるが、その範囲を大学内のみに限定していたのでは、時間がかかり、効果も薄い。広く外へと活動範囲をひろげていかなければならない。なぜなら、地域の人生の先輩から、講演会、交流会などを通じて、今まで知らなかったことを知ることができるようになるからである。現在、この活動は停滞してしまっている。聴覚障害学生有志団体のこれからの課題の1つである。

 

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