分科会1 
『聴覚障害者問題について考える会』報告内容

報告者:安井悠子(日本福祉大学)

1. 学内聴覚障害学生有志団体(以下、ちし団体)とは・・・
 1978年(昭和53年)にあるゼミにおける手話通訳要求運動がきっかけで、聴覚障害学生を中心とした団体ができました。そして、現在の「学内聴覚障害学生有志団体」につながっています。

 《ちし団体の3つの理念》
@情報保障確立を目指す団体としての機能
A聴覚学生の悩みを話し合う場としての機能
B聴覚障害者問題研究・情報収集・調査・そして実践の場としての機能2. 現在の学習状況

2. 現在の学習状況
 日本福祉大学では、聴覚障害学生のほとんどが講義全部にノートテイクを付けて、受けています。ノートテイクをやってくれるボランティアはすべて学内の学生であり、聴障学生が個人的に友達などに頼んで集めたりもしていますが、日本福祉大学の中にある障害学生支援センターを通して、ボランティアが足りない時に派遣してもらう形をとっています。また、英語の講義として聴覚障害学生クラスがあり、聴障学生に合わせた講義(アメリカ手話・長文読解)が行われています。

3. 学内の設備
 ・パトライト
 ・公衆FAX
 ・ポケットベル
 ・ループアンテナ
 ・移動式ループアンテナ
 ・公衆電話の音量調整

4.課題
 現在、情報保障として、ノートテイカー2人が交代制でそれぞれの講義に付いていますが、ノートテイクにも問題はたくさんあります。ノートテイカーさんと聴障学生との信頼関係や、マナーなど。

5.ちし団体の現在・これからの活動
 ・ゼミにおける手話通訳研究開発
 ・ノートテイクマナーマップの作成
 ・情報保障の確立へ・・・


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