可児市人口分析

渡辺明

1.人口総数の動向

<グラフ2−1>
人口は年々増加傾向にありますが、人口増加率(グラフ2−3参照)を見た場合、1975〜80年あたりをピークに、減少傾向にあります

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

<グラフ2−2>

世帯数についてもほぼ同様のことがいえ、1985年以降の増加率は横ばい傾向にあります。

 また、1世帯あたりの人員は、年々減少の傾向にあり、2001年10月には3人を割ってしまいました。

 

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

<グラフ2−3>

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

2.構造別人口

年少人口は1985年あたりをピークに減少傾向にあり、その勢いは止まる様子がみられません

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

生産人口は年々増加傾向にありますが、その増加の勢いは緩みつつあります。

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

高齢者人口も年々増加傾向にありますが、生産人口とは違ってその勢いは年々増しています

(出所)『国勢調査報告』各年版より作図

<コメント>

 岐阜県可児市は昭和57年に可児郡可児町から市制施行され今日に至っています。その市制施行される前までは、年少人口は増加、高齢人口は減少傾向が見られますが、これは名古屋など都心へ勤める若い家族が多く引っ越してきたことが要因のひとつであると思われます。

総人口は相変わらず増えているものの、高齢化の波は確実にやってきていることがグラフからも読み取れます。

 平成13年10月現在、1世帯あたりの人員が3人を割ってしまったのも、年少人口が減り、高齢人口が増えたことによる表れだと言えるのではないでしょうか。