木本あすか
これは東海市の人口の移り変わりを示したものである。このグラフを見る限りでは人口は減少こそしていないものの、同時に高齢化率も65歳以上人口の数も増え続けている。
平成14年5月1日までに分かっている総人口では男性52,651人、女性48,530人の計101,181人である。65歳以上の人口は13,307人で、高齢化率は13.7%である。私が暮らしている加木屋町の人口は21,307人で、東海市の中でも1番人口が多い町である。同時に高齢者人口も1番多いと思われる。
東海市は、平成17年の総人口110,000人でピークになると言われている。予想では、65歳以上の人口が14,807人で高齢化率は15.5%にもなる。この年を境に人口が減少し始め、高齢化率が増え続けてくると分かった今、目先の事だけにとらわれず、常に高齢者人口の増加に注目し、より良い高齢者サービスを提案していく必要があるだろう。
グラフより1992年あたりから急激にホームヘルパーの増加が始まったといえます。高齢化社会の仲間入りをした事と、それにともない自治体が福祉に力を入れ始めたことが主な理由ではないかと思われます。東海市では、ホームヘルパーやデイサービス、ショートステイの他に、@入浴サービスA寝具クリーニングサービスB日常生活用具給付C重度障害者等住宅改造補助Dリフト付福祉タクシー料金助成E寝たきり老人等訪問歯科健診F援護扶助費支給G配食サービス利用料補助などが、在宅福祉サービスとして活動しています。
東海市では、ショートステイが始まったのが1991年からです。盛んになったのは1996年からで、ホームヘルパーやデイサービスに比べて、始まりが遅いように思われます。それまでは、全くといっていいほど知られてなかったと言えます。自治体が力を入れ始めたのが遅いか、住民の人がショートステイ制度についてあまり知らなかったかのどちらかだと思われます。
1996年では、ショートステイが住民に溶け込んだかのように急激に利用率が上がっています。
このグラフを見ての通り、1993年で1度デイサービスの利用率が減少しています。ホームヘルパーやショートステイの利用率グラフには見られなかった現象なので、私自身どうしてなのか不思議でなりません。この年のデイサービスの内容に問題があったのでは?と思います。1997年からはデイサービスも住民のなかに溶け込んだように思えます。
今後の方針として、高齢者の就労のための環境整備をするとともに老人クラブの活動や趣味、高齢者スポーツの拡大・普及、そしてボランティアなど多面的な広がりを持つことができるように推進し、そのために高齢者の保健福祉事業、とくに元気な高齢者に対する事業については、その企画段階から老人クラブなどの高齢者の意見が反映するように配慮し、高齢者が自主的に参加できる環境づくりを進めていく予定であります。
*老人クラブ→高齢者の地域における仲間づくりや集団づくりの事。
(出所):『老人保健福祉マップ数値表』