
A ) 3年生はインターンシップの準備をしているのではないですか。1、2年生は初めて聞くものかもしれませんが、インターンシップは10日間ほど会社などへ行って現場で研修をします。職場体験のようなもので単位もつく授業です。今はどういう状況ですか。
E ) どこの企業に行くかが決まり、その準備の講義などに参加しています。
A ) どんな企業へ行くのですか。
E ) 私は名古屋にある印刷関係の中小企業でお世話になります。
C ) 私は、いま応募していて返事待ちです。
H ) どうやってインターンシップに参加するのですか。
B ) インターンシップという授業があり、オリエンテーションに参加してから履修登録します。授業に出た後、企業でインターンシップを行います。その後、レポートを書いて単位がもらえるというものです。
F ) それって絶対とるものですか。
A ) 経済学部や福祉経営の学生はほとんどインターンシップの授業をとっているよね。就職活動のときにもそういう話ができました。それに結構楽しかった。大学もインターンシップに行くことを勧めてくれました。楽しいし、自分のためにもなるからお勧めです。ちなみに私は医療事務の現場に行きました。全然知らない仕事だったけど、すごく楽しかった。
B ) 私は別の大学にインターンシップで行って大学事務の仕事をしました。デスクワークが中心でした。
**就職活動
H ) 就職活動はもう終わったのですか。
A ) 私はもう終わったのですが、ちょっと就職活動のことを説明しますね。企業への就職は4年生の6月ごろくらいまでに大体決まるのかな、という感じです。公務員分野はまた別ですが。
B ) 3年生はもう進みたい分野とか決まっていますか。今年の終わりくらいから就職活動が始まるじゃないですか。
D ) まだ決まっていません。焦る一方です。
B ) 私はまだ決まっていないけれど、焦っても仕方ないというか、他人と比べることじゃないと思う。他人と比べることじゃないと気づくのも、就職活動をかなり進めてからだったけどね。私は、みんなが活動をしているのを見てすごく焦って、意味わからずに企業にエントリーして活動していたら、入りたいと思った企業に落ちて落ち込んだの。やる気がすごくなくなって…。そのときにいろいろ気持ちの葛藤があった。それで他人が活動しているから自分も活動していたということに気がついたの。そしていま、自分なりに一生懸命やろうと思い始めて、もう一度活動しようとしているの。私が失敗して言えることは、3年生までに苦手なことはなくしておいた方が良いと思う。文章を書くのが苦手だったら書く練習をいっぱいするとか、面接が苦手であれば、キャリア開発課の人とかいろいろな人と会って人としゃべることに慣れておくとか…。苦手なことを一つでもなくしておくと自分の自信にもつながるし、前向きな気持ちになれるかなと思うのですけど。
A ) 大学では学習支援・キャリア開発課の人が熱心に話を聞いてくれます。私もすごく足を運んで学習支援・キャリア開発課を利用させてもらいました。学事課の隣に学習支援・キャリア開発課があって、そこへ行くといろいろと情報をくれたり、相談にのってくれたりします。
私は他の人と比べて受ける会社の数が少なかったんですね。それがすごく不安だったのだけど、そのときに1人で抱え込まないでキャリア開発課に行って、いまこういう状態でやばいんですよね、なんて愚痴でも話すと、すごく熱心に聴いてくれるのです。精神的に救われた気がします。
自分が失敗したなと思うことですけど、履歴書を書くときに大学生活で何をやってきたかを書くところがいっぱいあるのだけれど、そのときに例えば、私はインターンシップに行きましたと書くだけではダメで、なぜそれをしようと思ったのかとか、そこで何を学んだのか、ということを書かなければいけないのだけれど、覚えていなくて…。ゼミでやったことなども何となくそれをやっていて、なぜそれをやったのかを明確に自分の口で答えられいようなところがあったんです。
また、就職活動のときに自己分析をするのですけれど、エピソードを付け加えて具体的に書かないといけないのですね。自分はこれが得意だけれど、それが発揮できたのはどのような場面だったのかを書かなければいけないのです。きっと自分の長所がどこかで発揮されているはずなのですが、それを覚えていないのです。だから書けないということがありました。自分で長所を発揮できたことをメモしておけばよかったなと思いました。
みんなもそういうのを今から少し意識してメモしておくといいと思います。
F ) あのー、就職に有利な資格とかありますか。
B ) なくてもいいけど、あった方がいいという感じかな。技術系だったら、パソコンとかで秀でていますとか、SE(システムエンジニア)ならば、パソコン系の資格があったら有利だし…。
企業によってはゼロからでもぼくたちが教えますというところもあります。ないよりはあった方がいいかもしれないけれど、文系では特に有利になるという資格はないけど、事務とかだったら簿記などかな。
ないよりはあるに越したことはないかな。自信にもなるし、なぜそれをとったかというエピソードなどで話を膨らませていけるから。
時間のある時期に何でも体験とかしておいた方が本当にいいという感じ。
H ) 資格って自分で勉強しなければいけないのでしょう。高校のときみたいに学校で勉強するっていうのじゃなくて。
B ) 自分でやったのが就職活動のときに話できるっていうか。やらされたというよりはこれだけ私はがんばりましたと言える。
A ) 資格を書いて有利になるというよりは、資格を自分がどういうように考えて、どういうように努力してとったかというエピソードみたいなものは就職活動で使える。
この資格を持っているから採用してくださいといってもだめだけど、私はこの資格を取るためにどのように努力して、こういうように自分が考えてこの資格を、目標を持ってとったと言ったらそれは評価されるのかな、と思う。資格ということで言ったら、営業だったら車の免許はあったほうが良いかも。
B ) でも、就職が決まったらとります、ということでもいいと思う。
B ) 3年生は資格とか持ってますか。
D ) 英検くらいしか持っていない。
C ) ホームヘルパーの資格をとりました。
A ) じゃあ、福祉系の就職先を考えているのですか。
C ) 前はそう考えていたのですが、いまは考え方がちょっとずつ変わってきています。ちょっとまだわからないです。とりあえず、インターンシップに行ってもう少し視野を広げたいと思っています。
H ) インターンシップに行くと考え方が変わりますか。
B ) インターンシップに行って社会を知るというのが大事だと思う。やってみるというのが大事だと思う。興味がないからやらないというのではなくて、とにかくやってみるという一歩が大事だと思う。
A ) 出来たら興味のあるところに行ってみて、もし自分に仕事があっていると思えば、そういうところへ就職しようと考えればよいし、そうでなければまた違う道を探していけばよいと思う。だから、インターンシップはぜひ行った方がいいと思う。
H ) どうしてその会社に就職したいと思ったりするのですか。どういう基準で考えたのですか。例えば、お給料がいいとか…。
A ) そう、選ぶ基準はすごく大切。就職活動の面接でも、あなたは何を基準に就職活動をすすめていますか、といった質問をよく受けたりしたから、選ぶ基準は大切ですね。
B ) 3年生のとき就職ガイダンスで就職が決まった4年生の話を聞いて、自分でも給料や勤務条件や勤務場所など譲れない条件を書き上げていったの。私は進みたい業界が最初なかったの。だから、いろいろな業界を見たの。アパレルとか広告とか金融とか、いろいろな業界を見ていって、自分にあったものを探していったの。そんなやり方もあると思う。
A ) 私も3年生までは知っている業界がほとんどなかった。CMで流れているような花形の業界しか知らなかった。でも、実際にはすごく多くの企業があるから、違った業界の企業を最初は受けていったの。でも、自分で決めていた3つの条件があったの。家から通える、自分の生活が持てる、つまりプライベートな時間を確保できる、そして自分の育ってきた町が好きだから自分の仕事が地域に貢献できるということ。それをもとに就職を探していて地元の信用金庫に就職することに決まったの。
信用金庫はカレンダー通りに休みがあるの。休みがしっかりしていないと自分のライフプランが立てられないと思っていたので、それがしっかりしている信用金庫はいいなと思った。
B ) 私も就職活動についてはイメージ先行型だったの。金融系って堅い仕事というイメージだから私には無理と思ったけれど、でもいろいろ回っていると私にもできるなと思った。先入観は捨てたほうがいいと思う。
A ) いま、愛知県内では金融系は募集定員が多い気がする。良い人がいたら採用したいと言っている金融機関もあったよ。だから受かるという保証もないけど。
B ) 地元が富山で、地元で就職活動をしていたのですが、日本福祉大学は知られていても経済学部の知名度は低いの。就職活動でも日本福祉大学なのにどうして経済学部なの、どうして福祉の方向に行かないのとすごく聞かれるから、そのときの回答を用意しておかないといけない。
I ) 何で入ったのといわれても、リアルな答えは言えないよね。
B ) でもね、あと付けかもしれないけれど、私は入ってよかったなとすごく思う。学部のプロジェクトで山形へフィールドワーク合宿に行ったけれど、そういう企画は日本福祉大学経済学部の特色だと思う。学習支援・キャリア開発課の人もすごく優しいし、それは日本福祉大学の良さでもあると思う。総合的に思ったら日本福祉大学でよかったなと思う。
A ) 確かに入る前はどうしてもここが良いと思って入ったわけでもないけれど、入ってからいいなと思えたので自分の選択は間違ってなかったなと思った。
B ) そう思えれば、その質問が来てもどうにでも切り返せる。いま時間がある中で、自分がプライベートだけでなく、学校生活の中でどう楽しむかだよね。時間をうまく使うことが大事だよね。
A ) やっぱり友達が大事だよね。
B ) 女の子が少ないから苦労もしていると思うけれど、逆に楽しい面もあるよね。
A ) 少ないからみんなの顔も覚えられるし、みんなと仲良くなれる。