経済学部(経済学科)
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日本福祉大学経済学部女子学生の学生生活


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PART1:
日本福祉大学経済学部女子学生の学生生活

日本福祉大学経済学部に在学している女子学生に加えて卒業生の声をお届けします。
卒業後10年を超える人からそれほど時間がたっていない人まで7人の卒業生が大学時代を思い出して文章を寄せてくださいました。


「自分のために、 自分が決め、 自分でやる」
1997 年度卒業生 蟹江 香代

 高校時代、 将来の青写真が描けなかった私は、 なんとなく文系ならどこでも、 という理由で経済学部に入学しました。 友達の誘いで、 とりあえず始めた運動部のマネージャー、 ボランティアサークル…。 楽しいけれど、 充足感のない日々。
 でも、 気付いたんです。 そこで出会った、 たくさんの仲間や先輩、 後輩と過ごすうちに、 人の話っておもしろいなって。 うちの大学は地方出身者が多く、 生きてきた土地も環境も、 年齢なども様々で、 意見がみな違います。 すると、 「この人はこう考えるのか」 「あの人はどんな意見かな」 と、 もっと話したくなるんです。
 そうして、 先生の講義も聴いてみると、 以前と同じ内容のはずなのに、 実におもしろく感じたんです。 考えてみれば、 それもそのはず。 先生方は、 その道の専門家、 研究者なのですから、 その学問が好きなんです。 好きなことを話すときって、 みな楽しそうですよね。
 それでようやくわかりました。 問題だったのは環境ではなく、 私に聴く耳がなかったのだと。 常に受け身で、 「その気」 がなかっただけなのだと。 与えられ、 やらされることばかりのそれまでは、 こなすことで手一杯で、 自分から何かすることなどありませんでした。 でも、 大学という場は、 自分のために、 自分が決め、 自分でやらなければなりません。 成功も失敗も自己責任。 その結果、 おのずと充実感が得られるんです。
 それからは、 大学の景色が一変しました。 サークルも合奏部と演劇部に入り、 青春真っ盛りみたいに熱中し、 もっと人と関わりたくて、 様々な所へ出かけ、 友達とも思う存分豪遊しました。 もちろん、 勉強についても、 学ぶこと、 知ることが嬉しくて、 積極的に取り組みました。 特に経済は、 私たちが生活していく上で、 一番身近なモノやカネについての勉強です。 知っていて損になることはないし、 テレビのニュースなども理解力が上がります。 それはつまり、 単に学問というよりも、 生きる力、 生き抜く術へとつながります。
 さらに言えば、 うちの大学は福祉学部もあるので、 私はそちらの講義もいくつか受けました。 現在の生活でも有益です。 経済学部からの目線としては、 ちょっとしたオプションですね。
 このように、 最初の志望は不純だったのですが、 今ではこの大学、 学部で本当に正解だったと思います。 知識だけでなく、 かけがえのない生涯の友を得、 なにより、 受動的な私が能動的になれたこと、 これが私の大学生活最大の戦利品です。